アンティーク買い付け進行中です

Bonjour 皆さん!

コンテナ満載に向けて忙しい日々が続いていますが、フランスでのアンティーク買い付けは順調に進んでいます。

南仏でのアンティーク買い付け風景

プロヴァンス到着時、驚きの積雪に遭遇しました。現在は降雪とは別なプチ天候問題が発生中。ここ数日ミストラルが吹き荒れているのです。

ミストラル」とは
アルプス山脈で発生し、フランス南東部、主にプロヴァンス地方及びラングドックルシヨン地方東部を通り地中海まで吹き降ろす強力な北風です。発生源付近では15km/hとさほど強くない風なのですが、ローヌ川沿いを吹き抜ける間に加速度を増していき、地中海に達する頃には最大で90km/hの強風になります。

この風マジ半端ないっす!と思わず口語になってしまうくらいやっかいな風です。台風の瞬間最大風速レベルの強風ではないのですが、吹く回数が多く時間も長い上に、とてつもなく冷たいというオマケつき。チリやほこりを吹き飛ばし、清浄な空気と南仏の美しい青空を作り出してくれるというメリットもあると言われていますが、面倒なことの方が多いです、実際のところ。

車高の高いバンで高速道路を走っているときに、ミストラルにあおられて片側の車輪が浮くように感じることもあります。実際に大きなバンやトラックが横転しているのを何度か目撃していますので、車体が浮くように感じるのはそう的外れな感覚でもなさそうです。

ミストラルが吹くと、屋外に並べられている商品が飛んで行ってしまいまうこともありますので、蚤の市やアンティークフェアーの屋外出店者の天敵でもあります。風力MAXのときはアイアンのガーデンテーブルでさえも軽く飛んで行ってしまいますので、一部商品をバンの中に退避させなければならなくなります。

年に数回しかないアンティークフェアーは売り手ディーラーたちの書き入れ時です。運悪くミストラルにあたると「ホント困るんだよね」と涙目で訴えるのですが、極東からはるばる遠い国まで買い付けに来ているこちらもホント大迷惑です。

ミストラルの話だけでご飯三杯は軽くいけるくらいの奥深いテーマなのですが、気象講座ではありませんので話をアンティーク買い付けに戻しましょう。

今回訪れた店や場所をいくつかご紹介します。
まずはシーズン3の「買い付けアンティーク」でご紹介した”dépôt-vente”(委託販売)スタイルのお店。

委託販売スタイルの中古家具店

この手のお店の商品は良い意味で玉石混交です。数百年前のアンティーク品もあれば、ヴィンテージとすら言えない、メ〇カリで売買されているようなただの中古品もあります。以前お話したように、委託販売店の多くは固定価格方式です。各商品に値札が付いていますので、例えば一般の方が訪れてもぼったくられることはありません(値引き交渉もできませんが)。

蚤の市やアンティークフェアーで出店しているアンティークディーラーの中には、素人の外国人と見るや高値をふっかけたりデタラメな年代を提示したりという人もいますので、ご注意を。

家具ではめぼしいものを見つけることができませんでしたが、アイアンや石のシャビーな品をいくつか仕入れました。

シャビーなアイアン系ブロカントと、石の噴水口

もちろん、いつものようにプロ向けアンティークフェアーでの買い付けも行っています。フェアーが開催される会場の多くは、見本市や展示会用の大型コンベンション施設です。イベントホール内や、会場の屋外にびっしり売り手ディーラーの商品が並ぶ姿は圧巻!

これまでご紹介していたフェアーの写真は屋外のものばかりでしたので、今回は屋内の様子をアップします。

フランスアンティークフェアーの屋内会場

アンティークフェアーが開催される会場の多くはとてつもなく広いです。どれくらい広いかというと、幕張メッセよりはるかに広いです。残念ながら東京ドーム何個分とかの情報は持ち合わせておりません、「とても広い」ということでご了承ください、すみません。

某会場の衛星写真をお見せします。赤線で囲まれた部分が駐車場を含む会場の敷地です。

アンティークフェアー会場の衛星写真
引用元:Google社「Google マップ」

画像左下の戸建て群の中に水色のプールがいくつかありますので、比べて会場の大きさをイメージしてみてください。フェアーはこの会場全体を貸し切りにして開催されるのです。

プロ向けアンティークフェアーのほとんどが朝8時開門、12時クローズというスケジュールで運営されています。買い付けた商品の運び出し作業を除き、買い付けそのものは実質4時間以内で終わらせなければいけません。「12時に店じまいするから、それまでに買ったもの取りに来てね~」などとのたまう売り手もいます。広大な会場には無数と感じるほどの商品が並んでおり、買い付けをせずにひと通り商品を見るだけでも4時間では足りないでしょう。

そんな状況で4時間必死に走り回っていますので、フェアーの日はキロ単位で痩せます。ただし、宿ではここぞとばかりフランスのものをあれやこれや食べていますので、かなりオーバーウェイトで帰国するのが当家の伝統となっております(汗)

アンティークフェアー会場の広さアピールがずいぶんと長くなってしまいました。最後に昨日訪れた蚤の市の写真をアップして終わりにします。

パリなど都会の蚤の市で売られている商品は雑貨など小さめのものがメインとなりますが、スペースに余裕のある田舎では椅子やテーブルなどの大きな家具もたくさん販売されています。

フランスの蚤の市

さて、蚤の市に普通の乗用車で来ている地元の方々はどのように家具を持ち帰っているのでしょうか?答えはこちらです↓

アンティーク家具を積んだ乗用車

日本でこれをやったらパトカーに止められそうですね。この積み方がフランスで法規上許されているのかどうかわかりませんが、仮に厳密にはNGだったとしてもいちいち文句を言われることはないでしょう、細かいことは気にしないゆるいフランスですので。

今日はこれまで、それではまだまだ買い付け頑張ります!

Raphaël

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