Bonjour 皆さん!
突然ですが、過去の投稿「プロヴァンス滞在施設ご紹介」はご覧になりましたでしょうか?投稿で滞在場所としてご紹介したコンドミニアム(法人経営のリゾート滞在施設)はいろいろな面で使い勝手が良く、その後4回続けて利用しています。
ところが今回はこのコンドミニアムを利用することができなかったのです。。。
施設メンテナンスのため一時休業中、というまさかの状況を知ったのは出発の2週間ほど前。飛行機の便も既に予約していましたので、急いで他の滞在場所を探さなければなりません。
ホテル連泊は予算的にNG。選択肢は長期滞在向けコンドミニアム一択でした。
個人経営のコンドミニアムはプロヴァンスのいたるところにありますので、買い付けに適したロケーションのコンドミニアムを探すのはそう難しいことではありません。今はAirbnbなど、個人経営の宿泊先検索ツールも充実しています。
ただし、設備が充実し管理が行き届いた法人経営のコンドミニアムに慣れてしまうと、なかなか個人経営の施設を利用しようという気にならないのです。
オーナーが居住している建物の一角を借りるケースでは、気を使うことも多く、なかなかリラックスできません。オーナーの方がいきなり部屋に入ってきたりすることも。。。
予算を考えると、独立した戸建て一棟を借りるのも非現実的。
費用的に見合い、オーナーと遭遇することもないアパルトマン系コンドミニアムも悪くはないのですが、市街地はいま一つ落ち着きません。
ハードな買い付けを乗り切るためにも、リラックスして身体を休めることのできる場所に滞在したいもの。
そこでふと思い出したのが、10年近く前に利用したことのあるゴルフ場併設のコンドミニアム。18ホールある広いゴルフ場の中に作られた滞在施設ですので、ゴルフ場併設のコンドミニアムというより、コンドミニアム併設のゴルフ場と呼ぶべきですね。
高速ICからの距離も、なんとか許容範囲内。宿泊費がやや高いと記憶していたのですが、オフシーズンのため、このところ利用していたコンドミニアムと大差ありませんでした。迷わずこのコンドミニアムに決定!
という経緯があり、直近4回のフランス買い付けで利用した施設とはかなり雰囲気の違うコンドミニアムに滞在することになりました。
本投稿ではフランスでコンドミニアムを利用してみたいという方に向けて、その利用方法をチェックインからご紹介していきます。「プロヴァンス滞在施設ご紹介」も合わせてご参照ください。
空港からレンタカーを走らせ、懐かしのコンドミニアムに到着。
まずはロビーやレストランが併設されている受付棟に行き、チェックイン手続きをします。ここでシーツや枕カバーなどのリネン類を受け取り、Wifiパスワードとエントランスゲートの暗証番号を教えてもらいましょう。
規模の大きなコンドミニアムには4桁の暗証番号入力で開錠するエントランスゲートがあります。
本投稿でご紹介しているコンドミニアムのゲート位置は受付棟の先(宿泊棟の手前)ですが、ゲートを通らないと受付棟に行くことができない施設もあります。慣れない海外で、ゲートに進路を阻まれチェックインできない!という不測の事態に陥るのは避けたいもの。
コンドミニアムのHPにエントランスゲートに関する詳細情報が記載されていることはめったにありません。受付前にロックされたゲートがあるのか予約時に確認し、必要に応じて事前に暗証番号を入手しておくとチェックイン当日の不要なトラブルを回避することができます。
慎重すぎるように感じられるかもしれませんが、受付に人が常駐しておらず、電話が全くつながらないという、適当王国フランスならではの状況も想定しておかなければなりません。日本の常識は通じない、ゆるーい国です。
現在利用しているコンドミニアムに設置されているエントランスゲートは乗用車向けのスモールサイズ。前回は大きなバンを利用していたため、ゲートを通過することができませんでした。
一瞬冷や汗をかきましたが、ゴルフ客用の広いパーキングスペースがゲート外にあり、一件落着。
大きなバンで買い付けをされる方は宿泊施設のパーキング事情も確認しておいてくださいね。個人経営のコンドミニアムも含め、何度も痛い目にあってきた私からのアドバイスです。
無事にチェックインを済ませ、部屋に向かいます。なだらかな傾斜地に広がっている宿泊棟はもちろんプロヴァンススタイル。
1棟が2戸で構成されている、一階建てのテラスハウス形式です。
今回の部屋はこちら。
松の木、青い空、赤い瓦。これぞ南仏!な風景を見て気分が高揚します。
その直後にもサプライズ。部屋の入口に向かう途中、建物の横から少しだけ顔をのぞかせる美しいゴルフコースに目を奪われない人はいないでしょう。
全ての部屋から美しく整備されたゴルフ場を見ることができますが、それぞれ部屋前の植栽が異なり、見え方は様々。
以前宿泊した部屋はゴルフコースビューを遮る木が一本もなく、広々とした景色を楽しむことができました。ただし、部屋のすぐ前にプレイヤーが移動に利用する通路があり、部屋の中が丸見えという難点も。
今回は松の木が多めに植えられているため抜けた景色はありませんが、移動用の通路も離れておりプライベート感は増しています。
室内もお見せしましょう。※前回宿泊時の写真も含まれています。
まずはリビング。大きな窓の外に広いテラスがあります。
美しい景色が広がる広いテラスで食事をすれば、バカンス気分!心地よい風と美しい風景がハードな買い付けの疲れを癒してくれます。
テラスのもう一つのメリット、洗濯物を干すことができます。
他のコンドミニアムでは洗濯物を室内で干していましたが、外干しでると衛生面でもありがたいですね。
洗濯物ついでにプチ情報。
普通部屋に洗濯機はありません。共用のランドリールームを利用してください。もちろん乾燥機も設置されています。ただし、洗濯機も乾燥機も数が少ないので好きなタイミングで使えないことも多いです。時間帯によっては何度も空き状況を確認しにいかなければならないことがあり、少し面倒。
ランドリー利用に小銭が必要になります。どの種類の小銭が利用可能か事前に調べておいて、買い物の時などに準備しておいてください。
買い物はカード利用が多いかと思いますので、意識してためておかないと、手元に必要な小銭が残っていないということがよく起きます。手持ちの着替えが限られている旅先で洗濯できないと、けっこう難儀しますよ。
お部屋紹介に戻ります。
こちらは寝室。1LDKから3LDKまでいろいろな部屋タイプがあります。
バスルームやIHコンロのキッチンコーナーも清掃が行き届いており気持ち良く使用することができます。このところ利用していたコンドミニアムよりワンランク上の上質な空間。
ということで、室内もかなりレベルが高いです。そろそろ本題の絶景に行きましょう。
部屋からゴルフ場越しに見える夕日。
ゴルフ場脇の散歩コースから見える夕焼けはまた格別な美しさです。
この散歩コースには絵画のような絶景スポットがあちこちにあり、歩いていて飽きることがありません。
先日、うっすら雪が積もりました。プロヴァンスでは珍しいことです。
玄関側風景もまさに絶景。遠く森の奥に広がる石灰岩の山並みが、テラス側とはまたひと味違うプロヴァンスらしい雰囲気を醸し出しています。
上の写真の右下に見える建物もゴルフ場内にありますが、宿泊棟ではありません。なんと一般に分譲されたアパルトマンなのです。
現在も中古物件が何戸か流通しており、別荘や居住用に購入することが可能。不動産屋のサイトを覗いてみましたが、各部屋のインテリアは宿泊棟と全く同じでした。
売りに出されている部屋の価格は120,000ユーロから170,000ユーロくらい。オーナーになるとテニスコートやプールも利用できます。ゆとりのある方、投資用にいかがですか?私はもちろんゼンゼン無理です(汗)
最後に、コンドミニアムの利用を考えている方に向け、少しだけ情報を追加しておきます。本日ご紹介したコンドミニアム限定ではなく、ほぼどの施設でも共通するものです。(超高級施設除く)
チェックアウト時の掃除は有償です。は?ですよね。有償の掃除オプションを契約しない場合、チェックアウト前に室内のあらゆる部屋を完璧に綺麗にしておかなければなりません。
リビング、寝室、キッチン、トイレ、バスルーム、全部屋をチェックアウト直前にまとめて掃除するのはかなり大変。掃除オプションは宿泊費一泊分くらいの価格ですので私たちは必ず自分で掃除しますが、時間にゆとりの無い方は掃除オプションを契約してください。
もう一つ、リネン替えも有償です。長く滞在する場合は必須ですね。10日間も同じシーツで寝たくありません。チェックイン時に支給されたものを洗濯して使い続けることもできますが、手軽にシーツを干す環境がありません。そこを何とか干すのが腕の見せ所?
宿側はこうやってこまごまとした有償オプションで稼ごうとしてきますが、負けずに対処していきましょう。
いかがでしたでしょうか?オフシーズンであればレベルの高いコンドミニアムをリーズナブルな料金で利用することができますので、秋・冬のプロヴァンス旅行はお勧めですよ。
それではまたお会いしましょう!
Raphaël