HOME

Background

フランスアンティーク

オ・ボール・ドゥ・ローではプロヴァンス地方を中心に南仏でアンティークやブロカント(古道具)を仕入れ、日本の皆様に販売していました。当時の日本は、フランスアンティークスタイルといえば、「わび・さび」マインドにマッチする、モノトーン系のアイテムをそろえたシンプルなスタイルが主流。それはそれで素敵なのですが、子供のころからフランスその他ヨーロッパの国々で多くの時を過ごしたオーナーにとっては、「フランス」という表現に違和感を感じる、かなりガラパゴスなスタイルです。フランスアンティークやフランスインテリアの神髄は、カラフルな色使いと、ルイやアンリ、ナポレオンなど各王朝固有のデコラティブな様式なのです。

ルイ15世様式のチェスト
オ・ボール・ドゥ・ロー看板

Concept

シャビーシック

とはいえ、ニスを厚く塗った光り輝く系のアンティークは、日本の家屋へのマッチ度から考えてもかなり敷居が高くなります。そこで、フランスのカラフルな色使いと伝統的な様式を大事にしながらも、日本で受け入れやすい「シャビーシック」というスタイルに着目し、ショップのメインコンセプトとしました。モダンなインテリアの中に一点だけ置いても絵になる、当時フランスのみならずアメリカやイギリスなど欧米で人気を博していたスタイルです。現在ではこのコンセプトを取り入れているショップも多くなりましたので、ご存知の方も多いかと思います。

レースのかかった一人掛けソファーとシャビードアパネル
レースのかかった一人掛けソファーとシャビードアパネル

Provence

プロヴァンスの白いヴォレ

陽光ふりそそぐ南仏では
景色も人々もアンティークも
明るく楽しくかがやいています

数少ない例外を除き、主に南仏(特にプロヴァンス地方)でアンティークの仕入れを行いました。同じフランスという国ながら、北と南では人間の気質も家具のスタイルもかなり異なります。北はイギリスの影響が強く質実剛健、南はイタリアやスペインのスタイルが混じり、華やかで明るくなります。 華やかさを大事にする「シャビーシック」なアイテムは南の方が入手しやすいのです。本ブログでは、買い付けの合間に立ち寄った町や村など、南仏ならではの明るく美しい風景もたくさんご紹介しております。また、プロヴァンスをはじめとする南仏には、年々希少価値が高まるアンティークジュエリーの秘蔵品が多く眠っています。若いころからアンティークジュエリーに憧れを抱いておりましたので、少しずつお宝を見つけてはコレクションしてきました。

Joie et Soleil

南仏の町とオレンジ色の花
プロヴァンスの陽気なミュージシャンたち
古い南仏の建物と青い空

Essence

ご挨拶

これまでプロのアンティークディーラーが仕入れ方法を(一般にも同業者にも)公開するすることはありませんでした。長年かけて築き上げてきた、商売の命綱とも言える仕入れ場所や仕入方法は、たとえ家族であっても絶対に教えない、というのが常識の世界だったのです。当時ホームページで買い付け紀行を公開後、フロンティアスピリッツあふれる多くの方々がフランスに旅立ち、たくさんのショップがオープンしました。

また、買い付けの様子だけではなく、南仏の風景や生活などもたくさんご紹介していますので、アンティークファンでない方にも楽しんでいただけるかと思います。電車やバス便の無い小さな町や村もたくさん周っており、観光ツアーなどでは体験できないディープな南仏がたくさん登場します。長年の買い付けで懇意になった現地の方々との交流も多く、陽気で実は人情に厚い南仏人(都会からの移住者も多いのですが)の機微に触れるのも楽しいものです。

元となるショップの買い付けブログは投稿期間約10年と、紀行ものとしては非常に記事数の多い構成でした。そのうちのいくつかの買い付け旅行をピックアップし、少しづつ復刻していきます。明るく美しい南仏の風景や暮らしをお楽しみいただければ幸いです。

なお、2023年11月より、オンラインショップ「アンティークジュエリー メゾンマエアス」をオープンいたしました。主にフランスで直接買い付けた美しいアンティークジュエリーを取り扱っておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。

買い付け紀行へ
オーナーのラファエル

タイトルとURLをコピーしました